中根:特に書は伝統も歴史もありますから、実際はどうか別にしてもそういう先入観はありそうですね。でも、自分たちの国、日本の文化なわけですから、もっと国内でも広がりを見せて欲しいし、外にも出て行って欲しいなあ。そういう意味では綱島さんは、国内外での発表はもちろん、文化センターの講座も持たれる等幅広く活躍されていますよね。
綱島:私はやっぱり自分を信じるっていうことが大事だと思うんですね。本当に努力をして苦労を重ねて創り上げてきたのであれば、自分の作品を信じていいし、認めてくれる人も大勢ではないかもしれないけれどきっと現れるだろうと。その結果そういう人と何か共有できれば素晴らしいことだと思うんです。もちろん全ての作品がそうなるとは限らないけれど、それはその作品の持つ運命というかそういうものなんだと考えればいいと思うんですよ。だから、233での発表は私にとって他の人とつながる入口みたいなものですね。(2004.06.11)