『世田谷233』の作家さんを不定期でご紹介するコーナーです
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【 !box pick up / No.002 】
■name : 若林 信孝
■box no : B-33 (Tシャツ −Deathly Insect−)
■URL : http://deathlyinsect.web.infoseek.co.jp/
■mail : deathlyinsect@geocities.co.jp
もともと自分の体型に合うサイズの服が少ないことが、Tシャツ作りのきっかけになった若林君。自分にとって気持ちいいモノを作ることは、ある意味モノ作りの基本と言えるかもしれません。今回はそんな若林君にお話をお伺いしました。
中根:若林君のTシャツはどれもグラフィックが印象的でインパクトがあるんだけれど、グラフィックデザインの技術はどこで学んだの?
若林:アメリカに留学していた時に、大学のグラフィックデザインを専攻したのが始まりですね。三年間やりました。アメリカではグラフィックだけではなくて写真なんかも学んだんですよ。その後、広告会社でレイアウトなどの仕事をしていた時期もあります。仕事でグラフィックデザインをやっていたのは、アメリカで一年、日本で一年ぐらいですね。

中根:そういう意味では、”本場で学んだ”っていうことだよね。デザインだけでなくて「Deathly Insect」っていうブランド名もインパクトがあるんだけれど、コンセプトは?
若林:とにかくロックやパンク、ホットロッド、カスタムカルチャー等、自分の好きないろんなテイストを採り入れて、インパクトのあるデザインを作る、っていうことですね。” 怪しい”感じなんかも大好きなのでそういうテイストもうまくミックスしていけたらなー、なんて思っています。

中根:Tシャツを作る上で、こだわっているところってどんなところですか?
若林:ブランドイメージを考えてボディは黒色を主体に作ってます。同じデザインの柄の場合、違う色のボディを使うこともありますが、やはりひとつのデザインについて1種類は黒いボディを使って行くつもりです。ボディには人気のある”anvil”というブランドを使っています。後、サイズはSサイズからXLサイズまで作っています。

中根:ボックスギャラリーについてはどういう風に思う?
若林:昔に比べれば、インターネットが普及したおかげで、個人で作ったものを展示&販売できるチャンスははるかに増えたと思いますし、俺もインターネット上で展示販売もしているんだけれど、やはり実際手にとって見てもらいたいと思う部分があるんですよね。だからボックス・ギャラリーの存在はありがたいです。ボックスっていう形態に限らず、こういう風に自分のデザインを表現できる場が増えれば、もっと面白くなってくると思います。

中根:うちのギャラリーも”つながる”ためのメディアとしてWEBを最大限利用しようと思ってチカラを入れてるから、WEB経由でギャラリーに来てくれる方も多いんだけれど、若林君の場合は全然違うよね。
若林:そうですね。たまたま自分の古着を売るためにフリーマーケットに出店した時、偶然隣にいた人が233にTシャツを出展しているKAIさんだったんですよ。もともとボックス・ギャラリーみたいな販売場所を探していたっていうのもあって、233のことや中根さんのことを教えてもらって、後は実際にギャラリーを見て決めました。233の住所は世田谷区若林、そして僕の名字も”若林”だし(笑)。

中根:実際名字を聞いたときは運命を感じたねー(笑)。でもそうやって、人と人のつながりからうちに来てくれるっていうのは本当にうれしいです。KAI君たちと一緒に出店した横浜アリーナのフリマではトートバッグも出していたけれど、他にも何か新しいアイテムを作る予定はあるの?
若林:アイテムについては、トートバッグに限らずいろんなものを作っていきたいと思ってます。秋冬にはパーカを作りたいですね。オリジナルの缶バッジやシルバーも予定しています。あと『和』をコンセプトとしたNewブランドの立ち上げや手書きデザイン等に挑戦する予定です。特に『和』ブランドはクールなデザインになると思うので期待してください。

中根:『和』ブランド楽しみにしています。若林君とはよく音楽の話もするけれど、好きなモノやテイストははっきりしているよね。
若林:そうかもしれませんね。さっき、Tシャツを作るうえでのこだわりについて話をしたけれど、逆に良い意味でこだわらない部分ももっていたいと思っているんですよ。もともと自分のために作り出したのがきっかけだし、あまり流行なんかにとらわれないで、とにかく自分がかっこいいと思えるデザインをこれからも追求していきたいと思います。

中根:それでは今後の予定等教えてください。
若林:8月は出来るだけフリマに出店しようと思っています。まずは下北沢の真竜寺境内のフリマに出店する予定です。月末にはまた横浜アリーナに出店する予定です。みなさん、ぜひ遊びに来てください。

100kgを超える風格ある体型に、人なつっこい笑顔が印象的な若林君。そんな彼の手によるがつんととんがったデザインのTシャツは街でも目立つこと間違いなし。新しいブランドに缶バッジ、シルバー等、これからも彼の動きから目が離せません。(2003.08.15)
※フリマ日程等の詳細については、若林君まで直接お問い合わせください。