岩田:以前、社長をしていた時に社員の方々へのお手紙(マネジメントレター)として会社の業績や方向性、時々に社長として感じたことなどを書いて送っていました。その中の一番の人気コーナーが今週の一言でした。名言・格言は読んだ本の中から気になったものを選んでいます。
岩田:先人の経験から出てきた名言・格言の言葉が今でも私たちに伝えられているのは、それが心の中から溢れ出た思いだから人の心に届いているのだと思います。 私自身もこれらの言葉にふれて、元気になったり気付かされたりすることも多くありました。 大したことではないのですが、それぞれの言葉に私が解説的な文書をつけていますので、読んで頂いた方にも何かが伝わればいいなと思います。 「ビジネス絵本」ですので、ちょっと元気がない時に気楽にパラパラめくっていただけるのがいいと思います。
岩田:この本は、出版社やプロの編集者の方の手を通さずに、本づくりに関しては素人のプロジェクトメンバーだけで作りました。 自分たちだけで自由に本作りをしたかったのが大きな理由で、そのために自費出版という形態になりました。 茶谷:最初に岩田さんの文書があり、それに合わせて私がイラストを描いたのですが、このイラストでいいですか?と岩田さんに連絡すると、全部「OK」で返事が来るんです。 自由に描かせて頂けたのは、自費出版だからだと思います。 『自費出版のため、今現在は書店で買える状態にはなっていませんが、Amazonで売れるようにしていきたいと考えています。』(黒幕の小澤さん、補足) ※『リーダーに送る言葉』は現在Amazonにてご購入いただけます。
茶谷:言葉は巻頭の中に書かれている岩田さんの言葉ですね。どの格言よりもこの本への岩田さんの思いに感動しました。 イラストは一番最後の、おにぎりを持ち上げているイラストです。 最後はハッピーな感じで締めたいと思ったのでこのイラストにしました。
岩田:THE BODY SHOP創業者のアニータの、「私の人生を駆り立ててきた原動力は何かと問われれば、私はいつでも、情熱だと答えます。 私の強い信念は、ビジネスは楽しいものに成り得るのであり、愛と善意の強い力で行えるものだということです。」という言葉が一番好きです。茶谷さんも同じ考えだったので、この本の一番最初に持ってきました。 イラストは、軽業師のカール・ワレンダの言葉のページで使われている、綱渡りのイラストがいいですね! 臨場感があって。
質問:「私は現在大学生ですが、これから就職活動をするにあたり何を目指して仕事選びをすればいいのか分からなくなっています。 なにかアドバイスをいただけないでしょうか」 岩田:自分の「好きなこと」、「得意なこと」、「そして人のためになるか」を考えて仕事選びをしてみたらどうでしょうか? 私は野球が大好きで大学まで野球をやっていて、人より少しはうまいと思っています。 しかし、私のプレーに人はお金を払わないでしょう。 つまり、私が野球をしても人のためにはならないという事ですね。 反対に、ヤンキースのイチローは、野球が大好きで誰よりも上手で、しかも彼のプレーに人はお金を払います。 ですから、彼は仕事として野球を突き詰めればいいのです。 このように、3つの側面から仕事を見つめてはいかがでしょうか? きっと仕事選びの切り口が見えてくると思います。(以上)