『世田谷233』の作家さんを不定期でご紹介するコーナーです
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味わいのある手作りガラス品を中心に出展いただいている「風舎」さんと「sea see」さん。ボックスは別々ですが、実はお二人は同じ工房に通うお友達同士。今回は精力的に作品作りを進めていらっしゃるお二人にお話をお伺いしました。
【 !box pick up / No.001 】
【 Profile 】
[ name ]:風舎
[ box no]:B-10
【 Profile 】
[ name ]:sea see
[ box no]:-
233:作品を作る上でのこだわりは?

風舎:こだわりといえるかどうかわかりませんが、自分の好きな色を使うということ、そして出来るだけ実用性のあるものを作るということは考えています。やはりちゃんと使っていただきたいですから。

233:苦労されるのはどんなところですか?

風舎どんなところって、苦労だらけです(笑)。”片肉”(かたにく・ブローは均等に入れなければいけないのに、部分的にブローが入り過ぎてしまうこと)になってしまうことも未だにありますね。自分で気に入るのは、何十個作ってやっと1つあるかどうかです。あと、とにかく暑い(笑)。これからの季節は特に大変です。

233:今後作ってみたいものとかありますか?

風舎:新しいものに挑戦するというよりも、私は吹きガラスが主なんですが、まだまだ自分の思い通りにガラスを操れないところがあって、ガラスが勝手に形を変えるのに合わせて仕上げている感じなんです。だからこれからはもっと確固たる信念を持って、ガラスを誘導出来るようになりたいと思っています。
233:ガラス作品を作ろうと思ったきっかけは?

sea see:旅行先で吹きガラスの体験をしたことがきっかけでした。自分の息がガラスに溶け込んだようなオリジナル製を強く感じましたね。
また、その時の気分やイメージしたものを色ガラスで表現することができることも魅力です。

・ガラス素材のどこがお好きですか?

sea see:透明感はもちろん、ガラスを厚くすることで、やさしさ暖かさが表現できたり、逆に薄くすることで、繊細や軽い感じが表現できることです。また、色ガラスは光の加減で多様に変化するところが好きです。

233:今後作ってみたいものとかありますか?

sea see:今は緑茶がおいしそうに見えるコップとか、中国茶を楽しむための猫型ピッチャーとか、自分が使いたいと思うもの、日用的なものを作っているのですが、最近はガラスの指輪に挑戦しています。他にも、色ガラスを使って、季節を表現できたらなあと思っています。それに合わせてボックスのディスプレイに変化をつけたりしたいですね。
ガラスはこれからの季節にもぴったり(少なくとも使う方にとっては...笑)の素材。お二人の作品に共通しているのは、しっかり作られた造形の美しさもさることながら、その色味の美しさ。正直手作り品でこんなに美しい色が出るとは知りませんでした。ぜひ一度手にとってご覧下さい。オススメです。(2003.06.04)